「まだ若い」という心持ちでいる人は、「もう歳だから」と思っている人よりも老化の速度が遅い気がします。
病は気から、老いも気から…。
「年齢はただの記号と受け止めて、いつまでも充実した人生を送りたい」と
思っているあなたに、老化の速度を緩める5つのコツをご紹介します。
充実感と励みは老化スピードを遅くする
年齢を重ねると、管健康理はいっそう大事になってきます。今、私には毎日続けていることがあります。体重と血圧の測定です。もう3年以上は続けていて、今ではすっかり習慣化しています。
血圧について言えば、「少し高い」という日もあります。原因は睡眠不足が一番に考えられます。忙しさにかまけて、つい夜遅くまで仕事を続けてしまったときなど要注意です。
このように体調を確認する習慣は、精神的にもよい効果があります。
「今日もきちんと測ることができた」という充実感をもたらし、数値も励みになってくれるからです。しかも健康管理ができて一石二鳥。毎日の歯磨きと一緒にぜひ、皆さんにもおすすめしたい習慣です。
(ちなみに私の母(88歳)は血圧測定が習慣になっています。数値が高いときは何回か測り直して納得の数値が出ると安心しています。)
ウォーキングを始めると老化スピードが緩まる。
ウォーキングで骨に適度な刺激を与えると、食べ物で摂取したカルシウム成分が骨に定着して骨が強化すると言われています。ウォーキングをしながら日光に当たると体内でビタミンDがつくられます。ビタミンD はカルシウムの吸収を助ける働きをするので骨をより一層強くしてくれます。
さらにウォーキングは有酸素運動と呼ばれ、この有酸素運動の効果で血液中の悪玉コレステロールを減らす、血液がスムーズに流れ血圧を安定させてくれるというメリットもあります。
これらのさまざまな健康効果を期待する場合は、毎週最低3回、10〜30分のウォーキングを習慣にしてください。
最初は少しからでもかまいません。また、「早く歩こう」と気負いすぎることもありません。「継続して歩くこと」を目標に掲げて続けてみてください。しっかりと手足を振り、姿勢よく歩くことで、より一層の健康効果がられます。
(母は夏から早朝ウォーキングを始めたところ、デイサービスがつまらなくなったと、しばらくお休みしています)
会話と笑いは老化を遅くする
「家族や友人、パートナーといった親しい人と話すことで気分が軽くなった」と感じた経験がある方は多いのではないでしょうか。人に話を聞いてもらうと気持ちの整理が付いたり、自然と解決策が見えてきたりします。
また、たわいもない事でもいつもケラケラと笑っている人は、実年齢より若く見える人が多いようです。
もちろん会話は問題解決にもなりますし、そうでなくても話すことや笑いはストレス発散に効果的です。
よく話したり笑うことで、副交感神経が優位に働くようになり、安心感や安らぎを感じるようになるとされています。また、セロトニンを分泌する神経を活性化したり、気分を高揚させる「エンドルフィン」や楽しく心地よい気分になる「ドーパミン」といった物質を分泌させたりする効果があるともいわれています。
頭が固くなってくると老化も早まる
人は年齢を重ねるにつれ頭が固くなっていきます。頭が固くなっていくのは、体のところどころが硬くなっていくのと同じで、衰えの始まりです。頭も体と同様、できるだけ柔らかさを保ちたいものです。
頭が固くなると人間関係もうまくいかなくなってしまいます。思い込みが激しくなったり、高圧的になったりして、周りの人たちも去っていくかもしれません。そんな事態を招かないよう気をつけましょう。
頭が固くなったと感じたら「それは老化だ!」の呪文を唱えましょう。
その時は、「私は思い込みをしていないか?」と自問する習
慣を身につけてください。そのような見直しをするだけで、人間関係が改善するかもしれません。
そして、折に触れてひと言「ありがとう!」を。
あなた自身の努力で「思い込み」を改め、頭を柔らかく保つことは十分可能なのです。
人は考え方ひとつで老婆にも少女にもなります。
「体のサビ」を放置すると老化が始まる
数年前、私自身が「体のサビつき」が気になるようになりました。
横断歩道で信号が点滅して走って渡ろうとするとき、出発のベルがなっている電車に駆け込むとき、バスが揺れてつり革につかまるため腕を上げるときなど、とっさの行動に「サビつき」を感じるようになりました。また、大股で歩こうとしたところ足がスムーズに出なくて転倒しそうになりました。
それから決意をして、月に2回ほど2時間、ストレッチに通い始めました。手先、足先からのほぐしから始めて、だんだんに体全体を動かし、筋トレも加えていきます。さらに呼吸法も取り入れます。2年くらい実践していますが、「筋肉に柔軟性が出てきた」、「血行が良くなって低体温が治った」、という実感や、筋肉や臓器の代謝も高まり老化予防への効果もあると感じています。
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1959 年生まれ。大学では工学部電子工学を専攻。1984 年大卒後IHI に入社。火 力発電所の制御設計に携わる。1986 年3 月にIHI を退社。4 月から頭とお金を提供してくれた創業者柴田さん、体と汗を提 供した私、他1名でほんの木設立の準備が スタート。1986 年6 月に、株式会社ほん の木創業。2003 年より代表取締役。