薬草・野草・生薬を入れた薬湯入浴剤が「体によい」8つの理由

 自然の生薬野草を入れた薬湯が、「体によい」と言われています。薬湯が、さら湯と比べて「優れている効能」には、次の8つの「体によい」理由があるからです。

1. 疲れやコリが解消します

 お湯の中に入ると皮膚の毛細血管が広がり、血流がよくなります。そのため体内の老廃物が排出されやすくなり、疲れやコリもとりやすくしてくれるのです。筋肉の柔軟性も高まるので凝った筋肉がほぐれます。

2. 内臓の働きが良くなります

 また、適度に温まると、働きすぎた交感神経をリラックスさせ交感神経の緊張が解けます。交感神経の緊張が解けると自律神経のバランスが良くなります。自律神経は内臓の働きも司りますので、体全体を良い方向に助けます。

3. 心身共にリラックスできます

 お風呂は、けっこう大きな水圧が体にかかっています。重力は地上に立っている時の10分の1になるといわれているほどです。この圧力が足に溜まった血液を心臓の方へ押し戻し、心臓の働きを活発にしてくれます。また体にかかる重力が減少することで、足腰への負担も軽減され心身共にリラックスできるのです。

4. 体への適度な刺激で気分爽快

 お風呂に入ることで皮膚の毛穴が広がりやすく、毛穴に溜まった汚れが落ちやすくなります。また水中で体を動かすことは、水の抵抗が筋力の増強などに役立ちます。

5. 血流促進・美肌効果

 薬湯に含まれる成分が皮膚を快く刺激して皮膚からの熱伝導を高め、効率よく血流を促進し、体の芯まで早く温まり、入浴の基本的な温熱効果を確実に高めてくれます。また薬湯の成分が体の表面をコーティングすることで、湯船から出ても熱が逃げず、温かい温熱効果が持続し、保温・保湿効果を高めます。

 温熱効果によって体温が上がると、汗をかいてきますが、同時に毛穴の中にある皮脂腺から皮脂の分泌が盛んになり、毛穴につまった汚れを洗い流してくれます。この効果によって肌荒れを防いで、美肌をつくるとされます。

6. お湯をマイルドにする

 薬湯は体に馴染みやすいようにお湯をマイルドにしてくれます。薬湯は沸かしたばかりのさら湯であっても、植物の成分がお湯に溶け込んで、温熱刺激を和らげ、お湯をマイルドにするので、肌の弱い人や老人、赤ちゃんでも安心して入れますし、美肌効果も得られます。

7. アロマテラピー効果

 薬湯に使用される草・根・実・木・皮などに含まれる精油は、お湯の水蒸気とともに空気中に拡散し、その芳香成分により、興奮している神経を抑え、精神を安定(リラックス)させたり、逆にうつ的な神経を興奮させたりして、心身にさまざまな効果をもたらします。良い芳香はストレス解消効果に加え、自律神経に作用して、新陳代謝や血液循環を促進し、免疫力を高めてくれます。

8. ダイエット効果

 保温・保湿効果が高まるので、体を温めて汗がよく出るようになり、余分な水分を排出する結果、ダイエット効果につながります。お風呂の中でウエストを引き締める体操をすると、よりたくさんの汗をかくので、効果が一層、高まります。