シュタイナーに学ぶ通信講座1期2号
「シュタイナー教育の基本」を通して日本の教育危機を一緒に考える。子どもたちの成長を助けるためにわたしたちに何ができるか
ひびきの村「シュタイナー学校の出発」。
「学級崩壊」、生きることを大切に感じる「生命感覚」「9歳の危機を救う」など、シュタイナー教育の基本が中心です。
- 内容
- 感情の基本的な在り方は、「共感」と「反感」です。
つまり「快」と「不快」です。
これは人間が生物として生命を守るために必要な感情です。
このように本能の働きから出発し、子どもたちが小学校に入る頃になると、感情はもっと深く繊細なものに育って
ゆきます。
9歳を過ぎる頃から、自我の萌芽が見られ世界には自分と他者が存在するのだと気づきます。
自分と世界の違いを認識させる力が「思考」の力なのです。
わたしたちがするべきことは彼らの「思考」の力が十分に育つように促してあげること。
それによって「自我」が確立され、「精神」の力に満たされていくのです。
今、日本の教育は混迷を極め多くの人が教育に対して大きな危機感を抱いています。
いったい何が日本の教育をこれほどまでに危機に追い込んだのか。
今、わたちたちの心をもっとも深く痛めている教育の危機、「教育崩壊」の状況から子どもたちをどのようにして
救うことができるか、一緒に考えていきましょう。
●シュタイナーの十二感覚論からは、生きることを大切に感じる『生命感覚』を学びます。
目次
今月のトピックス
「シュタイナーいずみの学校」の出発
今月のテーマ
「シュタイナー教育の基本」 子どもたちを教育崩壊から救う
シュタイナーの十二感覚論
生きることを大切に感じる「生命感覚」
今、わたしたちの課題は? 「学級崩壊 2」
ペタゴジカル・ストーリー お話の持つ力
「9歳の危機を救うために」
子どもをよく知るために
見る力を養うエクスサイズ
Q&A 皆さまからお寄せいただいたご質問にお答えします
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編集部だより
ひびきの村通信
著者について
大村 祐子(おおむら ゆうこ)
1945年北京生まれ。東京で育つ。
1987年、カリフォルニア州サクラメントのルドルフ・シュタイナー・カレッジ教員養成、ゲーテの自然科学・芸術コースで学ぶ。
1990年から1992年までサクラメントのシュタイナー学校で教える。1991年から日本人のための「自然と芸術コース」を
カレッジで開始。
2013年より教え子らと共に、北海道伊達市でルドルフ・シュタイナーの思想を実践する日本で初めての共同体
「ひびきの村」をスタートさせる。
「ひびきの村」代表。
ISBN
978-4-938568-69-6
出版年月日
1999年8月8日
判型・ページ数
A5・92ページ