今後の災害ボランティアのあり方を示す貴重な記録とそのマネージメント論。

東日本大震災の時、山形県米沢市は福島の原発避難者を約3800人受け入れた。その運営を担ったのが、米沢市民と全国から駆けつけた災害ボランティアたち。

その運営体制と実践力が高く評価された「ボランティア山形」の活動を記録した一冊。

内容
東日本大震災後、被災地では情報が錯綜し、支援物資が行き届かず、避難住民が大挙して隣県に押し寄せていた。
山形県米沢市は、福島から約3800人の避難者を受け入れた。その運営を担ったのが、米沢市民と全国から駆けつけた災害ボランティアたち。

阪神淡路大震災の時に有志を募り「ボランティア山形」を結成し、神戸へ。
そこで学んだことがこの東日本大震災で生かされた。
神戸や西宮で出会った人々の縁で、神戸のボランティア主力メンバーが今度は米沢へ。

山形県という立地を生かした迅速な活動や被災地への心のこもった支援は感動的ですらある。
今後の災害ボランティアのあり方を示す貴重な記録。
目次
まえがき

第1章ボランティア米沢の結成劇的な出会いと再会

第2章原発事故と避難者立ち上がった米沢市民

第3章リーダーシップとマネジメント避難した人たちも米沢市民

第4章被災地を見殺しにするのか?ハブ基地米沢からの支援活動

第5章そうだ、ボランティアの学校をつくろういのち優先、助け合いの国へ

あとがき

プロフィール
著者について
綾部誠(あやべまこと)(山形大学工学部准教授)
井上肇(いのうえはじめ)(生活クラブやまがた前理事長)
新関寧(にいぜきやすし)(ボランティア山形事務局長)
丸山弘志(まるやまひろし)(株式会社日本復興支援機構)

ボランティア山形

1995年1月の阪神淡路大震災時に米沢生活協同組合(現・生活クラブやまがた生活協同組合)の緊急支援策として、
広く山形県に呼びかけて組織した。
特徴的なのは災害時になると活動を再開するところや、活動メンバーはその都度募集すること。他のボランティア組織
内に入って活動することもある。
東日本大震災救援活動では従来の物資供給や人的支援に加えて、各ボランティア団体や大学、行政などと連携をして、
避難者支援や政策提言なども行う中間支援組織的な役割が大きな活動の柱になっている。
ISBN
978-4-7752-0078-0
出版年月日
2012年1月15日
判型・ページ数
四六版・240ページ
商品番号 20107

市民の力で東北復興

ボランティア山形/綾部 誠、井上 肇、新関 寧、丸山 弘志
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