日本を創り変えたいと願うすべての人に贈る。
オランダ型熟成・市民社会を日本復興のビジョンに。
オランダの教育、社会を実践的に丸ごと紹介。日本の未来像が描か
れた本。幸せな生き方と社会のあり方を示す一冊。
- 内容
- 26歳で日本を出てアジア、アフリカ、ラテンアメリカの国々で子育てをしながら暮らし、1996年からオランダで暮らしている
著者の渾身の一冊。
オランダ社会の全体像、公共のしくみ、経済、労働、雇用、福祉などを紹介しながら、かつての保守的なオランダを若者たちが
どのように変えてきたのか、平等な社会、人間らしい生活を保障する社会を生んできたのか、未来を生きる日本の若い世代に
伝えたいエール。
オランダ社会が実現してきた、共生、多様性、平等性、市民社会の持つ民主主義と安心、幸せの原理・・・
日本を創り変えたいと願うすべての人に贈る復興と再生へのビジョン。古い社会に戻すか、新しい社会をこじあけるか、
日本の進路を問う、待望の力作。
目次
まえがき
第1章一人ひとりの人間を大切にする社会民主社会とは
セーヌ川のほとりで
和魂洋才の功と罪
後発近代国家日本の宿命
古臭い国から、オープンでインクルーシブな国へ
オランダ病の苦しみとそれからの克服
第2章オランダ、安心社会のすがた幸福社会の制度設計
1.社会が責任を持つ、子どもたちの成長
2.生きがいのための仕事・カネでは買えない人間的暮し
3.尊厳のある生き方の保障
4.グローバル化する世界の中で
第3章市民社会を支える公共のしくみ熟成社会のすがた
1.社会保障費の半分以上は企業負担
2.持続可能性と繁栄は、参加する市民から
3.少数派(マイノリティ)も議席がとれる選挙
4.政治家や官僚の不公正にタガをかけるもの
5.“人”が支える公共
おわりに
和魂洋才から洋魂和才へ震災後の復興日本へのエール
新しい酒は新しい皮袋に
洋魂和才のすすめ
あとがき
著者について
リヒテルズ直子
1955年下関に生まれ福岡に育つ。
九州大学大学院修了。専攻は比較教育・社会学。
81?83年マラヤ大学研究留学。
83?96年オランダ人の夫とともにケニア、コスタリカ、ボリビアに在住。この間、翻訳・通訳・大学講師など。
96年よりオランダ在住、翻訳・通訳・現地日本人向け週刊誌に記事執筆の傍らオランダの社会・教育事情を自主研究。
99年「リヒテルズ直子のオランダ通信」を開始、2002年よりインターネット上で公開。
http://www.naokonet.com/
共著に「いま「開国」の時、ニッポンの教育」(ほんの木)、著書に「残業ゼロ授業料ゼロで豊かな国オランダ」(光文社)
「オランダの共生教育」(平凡社)「オランダの教育」(平凡社)他。
ブログ「地球を渡る風に吹かれて」http://naokonet.blogspot.com/
ISBN
978-4-7752-0076-6
出版年月日
2011年9月29日
判型・ページ数
四六版・216ページ