親として、教育を考える時に出会ってほしい本。
これからの時代を生きていく子どもたちにとって「学び」とは何か。幼児期の子育てとあわせて、「親の意識」「親の教育観」も変わり始めています。この本のキーワードは「幸せ」です。子どもも親も、先生も幸せになる教育、学校の姿とは?
教育は、一人ひとりの子どもに夢と希望を育むもの、ということに改めて気づかせてくれて、読み終わると教育の希望がほの見えてくる。
- 内容
- 今のお母さんお父さんたちは、子育てが始まるとすぐに教育について、学校について考えるようになります。
どんな子に育つのだろう、どう育てたらいいのだろう、という思いから自分たちが過ごしてきた家庭や学校を振り返り、今の新しい教育にも関心をもつようになります。
親として、教育を考える時に出会ってほしい本を作ろうと、教育ジャーナリストとして活動し、現世田谷区長である保坂展人さんとオランダを始め各国の教育の取組を紹介しているリヒテルズ直子さんの対談形式でかかれています。
目次
はじめに
PART1自己肯定感を高めよう
子どもの目、子どもの声
ぼくにも「ぼっち」経験があります
100点でいいのか考える
グローバル時代の教育は子どもが主役
自分のことが好きですか
対談レールをはずれて自分のレールを作る
PART2学校と楽しく
学ぶ楽しさ、知るうれしさ
テストの点数だけじゃなく
先生も学び続ける姿を見せていこう
学校を問い直そう
がんばれ公教育
対談オランダと日本の教育の違い
PART3先生を笑顔に
先生をとりまく環境、厳しすぎませんか
何から何まで教員の仕事はもう限界
先生の仕事にもワークシェア
先生の笑顔を増やそう
対談先生は話を聞いてくれる大人の代表だった
PART4考え続ける力
問い続ける習慣、考え続ける習慣
考える力の育て方
子どもの時間は子どものもの
子どもの「質問力」を伸ばそう
外遊びの世田谷モデル
PART5子どもが主役
子ども時代に大切な数値化できない能力
AI時代に必要な教育
子どもが主役の学校を作ろう
先生にも授業の支援
学校を想像的で豊かな学びの満ちた場に
もっと子どもと本気で話そう
地域の皆で作る学校
〈br〉
結びの対談教育の課題は世界共通
おわりに
プロフィール
著者について
保坂展人(ほさかのぶと)
1955年、宮城県仙台市生まれ。世田谷区長。
高校進学時の内申書をめぐり16年間の内申書裁判をたたかう。
新宿高校定時制中退後、数十種類の仕事を経て教育問題を中心に追うジャーナリストに。
子どもたちの間で広がった「元気印」は流行語に。
1980?90年代、世田谷区を拠点に教育問題に取り組むプロジェクトを展開。
1996年衆議院初当選。衆議院議員を3期11年務め、総務省顧問を経て、2011年、現職(2015年再選)。著書多数。
リヒテルズ直子(ヒリテルズなおこ)
九州大学大学院教育学研究科修士課程(比較教育学)及び博士課程(社会学)修了。
1981?1983年マレーシア、マラヤ大学大学院に研究留学。オランダ人の夫と共にケニア、コスタリカ、ボリビア在住を経て、
現在オランダ在住。2011年3月、JASよりイエナプランの普及に貢献した人に贈られるエイル賞を受賞。
「一般社団法人日本イエナプラン教育協会」特別顧問。
GlobalCitizenshipAdvice&Research社代表。著書多数。
ISBN
978-4-7752-0113-8
出版年月日
2018年9月2日
判型・ページ数
四六版・208ページ