やり方によって社会は変わる。地域も動き始める。希望はあながち夢じゃない。
なぜ、国会議員として仕事をしてきた著者が世田谷区長になったのか。
世田谷区長としての約3年半の実践を語るエッセイ。
人権と民主主義に根ざした、参加する区民のまち世田谷区が熱い心で描かれている好著。
子育て、空き家問題、超高齢化社会・・・、話題を呼んだ「子どもの声・騒音問題」、「エネルギー政策」など、世田谷区長として斬新かつ実直に行ってきた事柄をまとめています。
- 内容
- 「3・11」の東日本大震災の直後の2011年4月から世田谷区長として、人口88万人の自治体の長になりました。
政治家の仕事とは、人々の暮らしと健康を守り、時代の転変にあわせて「よりよい結果」を生み出すために、日夜仕事をすることにあります。
政治家として、また長年ジャーナリストとして文章を書いてきた者として、過去の経験や生身の人間として迷い、葛藤してきた青年期の回想も入れながら、
世田谷区長として実現した事柄と、その報告を中心にしています。
人権と民主主義に根ざした、参加する区民のまち世田谷区が熱い心で描かれている区長の実践を語るエッセイです。
目次
まえがき
1章孤独な10代と生きづらさを抱える若者たち
2章保育園の「子どもの声」は騒音か
3章子どもの声を聞くことから出発する
●2014年オランダからの報告●
「世界一子どもが幸福な国」の教育
4章超高齢化時代と世田谷型「地域包括」
5章地域から始めるエネルギー転換
●2013年デンマークからの報告●
自然エネルギーで収益を生む風車の島
6章民主主義の熟成が時代の扉を開く
●3・11東日本大震災の被災地から●
鉄骨さらす防災庁舎が問いかけるもの
7章地域分権と「住民参加と協働」の道
●1998年、支援を開始●
袴田巌さん釈放に万感、問われる国の責任
あとがき「希望の地図」の描き方
保坂展人プロフィール&保坂展人と元気印の会
著者について
保坂展人(ほさかのぶと)
1955年宮城県仙台市生まれ。
高校進学時の内申書をめぐり16年間の内申書裁判をたたかう。
新宿高校定時制中退後、数十種類の仕事を経てジャーナリストになる。
1996年、衆議院議員に初当選、09年8月まで3期11年を務め、546回の国会質問で話題となり「国会の質問王」と呼ばれる。
2011年4月、世田谷区長に当選。
「情報公開と住民参加」を掲げて、積極的に参加と協働の場づくりを進める。「子どもが輝くまち」をめざして、奮戦中。
ISBN
978-4-7752-0088-9
出版年月日
2014年9月9日
判型・ページ数
四六版・272ページ