世界全体が食糧危機に脅かされるいま、私たちが考えるべき課題

いま国内食料自給率の立て直しを図る他国とは逆に日本が向かっているのは、一握りのグローバル企業と投資家の進める遺伝子組み換えやゲノム編集の技術だ。私たちにできるのは、情報公開を要求する手を止めず、画一化・近代化の「生産性ファースト」より「生物多様性ファースト」で地域主体・循環型をほうが有事に強いという世界的な事実を拡げることである。今まで以上に生産者と消費者が共に支え合う関係が私たちの未来に繋がっている。

内容
社会運動 No.455

世界には200か国近くあるのにそのたった1,2か国からの輸出が滞るだけで世界全体が食糧危機に脅かされる。
それ自体、リスクが集中しすぎた危機的な状態ではないでしょうか。京都橘大学准教授 平賀 緑
(内容一部抜粋)

目次
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『飢える社会が来た 生産者と消費者の対等互恵で生きのびる』(社会運動No.455)

●FOR READERS 人間らしく生きるための食を取り戻す

Part1 生産者とつながる
●誌上討論 持続可能な生産と消費とは
●お互いに支え合う関係が未来につながる 農業生産法人(有)王隠堂農園 取締役 王隠堂正悟哉
●わかって食べることを広めたい 生活クラブ連合消費委員会 前委員長 萩原つなよ
●生活クラブが実践する対等互恵 生活クラブ連合会 専務理事 柳下信宏
●遊佐町共同開発米部会 JA庄内みどり遊佐町共同開発米部会 会長 今野 修
 俺の米を食べてくれている人の存在が、米作りのパワー
●(株)平田牧場 専務執行役 茂木陽一
 大切に育ててきた豚を食べてもらうための試みと希望
●TOCHiTO 産地で暮らし、組合員と生産者の架け橋に TOCHiTO住人 宮田あい子

Part2「食料・農業・農村基本法」の改正
●本質的な解決がなければ日本の「食」は絶える 横浜国立大学名誉教授 田代洋一
●食料システムを主体的、民主的に考えるために 京都橘大学経済学部准教授 平賀 緑
●院内集会レポート 生協グループの連帯による農業政策提案

Part3 持続可能な生産とは
●オルタナティブ・フードシステムの現在地 千葉商科大学人間社会学部准教授 小口広太
●地域を元気にする有機給食 専修大学人間科学部教授 靏 理恵子
●鬼無里の杜は組合員の会社
(株)鬼無里の杜 代表取締役社長 青木幸彦/事業部長 戸谷稔/生活クラブ生活協同組合・長野前理事長 千村康代

書評
●『くらしのアナキズム』 勝俣 誠
●『日本の食と農の未来』 希代 監

新連載
●食べ物でつくられている私とあなたへ 第一回
消費者と生産者の関係の結び直し 国際ジャーナリスト 堤 未果

連載 客員研究員コラム
●ボトムアップ民主主義の時代 第2回 新たな段階を迎えたLIN-Net
政治学者 市民セクター政策機構客員研究員 岡田一郎
●ネット最前線・観測記⑤ 相模原市・人権条例の「知的不誠実さ」または「答申」という希望
外国人人権法連絡会 事務局次長 市民セクター政策機構客員研究員 瀧 大知
●韓国の社会的経済と政治 第9回 異種協同組合連合会は協同組合の"アベンジャーズ"
城南市協同組合協議会政策委員長 市民セクター政策機構客員研究員 崔 珉竟
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著者について
市民セクター政策機構 編集長 柳下信宏
王隠堂正悟哉
萩原つなよ
茂木陽一
宮田あい子
田代洋一
平賀 緑
小口広太
靏 理恵子
千村康代
勝俣 誠
希代 監
堤 未果
岡田一郎
瀧 大知
崔 珉竟
ISBN
978-4775201466
出版年月日
2024年7月15日
判型・ページ数
A5判・144ページ
商品番号 20235

【455号】飢える社会が来た 生産者と消費者の対等互恵で生きのびる

社会運動 No.455
市民セクター政策機構
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