代理人・ローカルパーティ・協同組合の役割を考える
「政権選択」とよばれた2021年の衆議院選挙でしたが、野党共闘は議席減に終わりました。こうした状況だからこそ、生活クラブ東京で代理人運動として始まった、ローカルパーティの未来を考えました。
市民の政治参加の方法は「選挙で投票すること」だけ
ではありません。日常的に社会に密着した公共的なも
のに関与することも、大切な政治参加です。
- 内容
- 社会運動 No.445
代理人運動は1970年代末に、生活クラブ生協から始まった社会運動です。
生活者・市民の声を直接、議会に届けるため、代理人として地方議員を誕生させてきました。
その未来を考えます。
目次
『代理人運動と生活クラブ―民主主義を終わらせない』
●For Readers 沈黙する協同組合(季刊『社会運動』編集長 白井和宏)
Part.1 民主主義の過去・いま・未来
●ミュニシパリズム(トランスナショナル研究所研究員 岸本聡子)
●時代の転換期における生活者ネットワーク/市民ネットワークの未来(早稲田大学名誉教授 坪郷 實)
●この下に井戸を掘る(神戸市外国語大学准教授 山本昭宏)
Part.2 ネットと市民政治
リスト
●全国市民政治ネットワーク
活動ルポ
●市民ネットワーク北海道
●東京・生活者ネットワーク
●神奈川ネットワーク運動
●市民ネットワーク千葉県
●埼玉県市民ネットワーク
●茨城ネットワーク運動連絡会
●信州・生活者ネットワーク
●ふくおか市民政治ネットワーク
もうひとつの市民政治
●緑の党グリーンズジャパン
●自治体議員立憲ネットワーク
●代理人運動とは何か(東京・生活者ネットワーク代表委員 山内玲子/埼玉県市民ネットワーク共同代表 辻 浩司)
●身近な課題は政治参加へのルート(東京工業大学教授 中島岳志)
Part.3 社会運動、生協、政治
●社会運動という「わがまま」への抵抗感を解きほぐすヒント(立命館大学准教授 富永京子)
●ジェンダーの視点で女性の政治参画を考える(お茶の水女子大学教授 しん・きよん)
●緑の党とローカル・パーティー―過去・現在・未来(季刊『社会運動』編集長 白井和宏)
●生協の政治的中立に関する国内外の変遷(公益財団法人生協総合研究所研究員 鈴木 岳)
書評
●『戦後民主主義』山本昭宏 著(中公新書 2021)
●『仕事としての学問 仕事としての政治』マックス・ウェーバー 著/野口雅弘 訳(講談社学術文庫 2018)
●『みんなの「わがまま」入門』(富永京子 著 左右社 2019)
連載 フォルケリな日常―北欧の暮らしのなかの政治―第4回
●選挙と若者、ノルウェーとアイスランドから(鐙<あぶみ> 麻樹:ジャーナリスト・写真家)
著者について
季刊『社会運動』編集長 白井和宏)
トランスナショナル研究所研究員 岸本聡子
早稲田大学名誉教授 坪郷 實
神戸市外国語大学准教授 山本昭宏
東京・生活者ネットワーク代表委員 山内玲子
埼玉県市民ネットワーク共同代表 辻 浩司
東京工業大学教授 中島岳志
立命館大学准教授 富永京子
お茶の水女子大学教授 しん・きよん
公益財団法人生協総合研究所研究員 鈴木 岳
鐙<あぶみ> 麻樹:ジャーナリスト・写真家
ISBN
978-4-7752-0133-6
出版年月日
2022年1月15日
判型・ページ数
A5判・158ページ