#03 疲れを癒す知恵 ~自然の力で元気を取り戻す~

数値化されない「不定愁訴」と健康

高橋さん:
取材当時の記憶をたどりながらお話ししていますが、「不定愁訴(ふていしゅうそ)」という言葉は、今も使われているでしょうか?

当時は「不定愁訴」という言葉がよく使われていたように思います。
不定愁訴とは、肩こり、腰痛、目の疲れ、頭痛など、明確な原因や医学的根拠(エビデンス)が特定できない様々な不調のことです。
これをどのように捉えるかという点で、西洋医学と代替療法の間で見解が分かれていた時代だったかもしれません。

川村さん:
確かにそういう時代でしたね。
そして、その状況が現在、どのように変化したかというと、あまり変わっていない、あるいはほとんど変わっていないようにも感じます。

高橋さん:
そうですね。
西洋医学と代替療法の境目も、以前より曖昧になってきている気もします。
一方で、特定保健用食品(トクホ)のように、食品分野でエビデンスを重視する動きが見られ、代替医療が科学的根拠を求められる側面も出てきているかもしれません。
全体として、以前のような明確な区別は薄れてきているように感じます。

川村さん:
何というか、すべてが数値化されないと認められないような風潮がある一方で、本来は数値化できない部分をどう捉えるか、という議論をもっと深めるべきなのに、逆に数値化することですべてが正当化されてしまうような、そんな状況に疑問を感じるのですが、その点はいかがでしょうか。

高橋さん:
私もそう思います。
数値化するということは、ある基準値を設け、その基準から外れた人を「健康ではない」、すなわち「病気である」と判断することにつながります。
そして、その数値を基準内に戻すことが治療の目標とされることが多いです。

しかし、数値が基準内に戻ったからといって、その人が本当に健康な体になったかというと、必ずしもそうとは限りません。

「体の声を聞く」ことの大切さ

高橋さん:
ですから、不調の原因がどこにあるのかを探る上で、「体の声を聞く」というアプローチが重要になってきます。
これは曖昧な表現に聞こえるかもしれませんが、非常に大切なことだと考えています。

川村さん:
この号の中でも、安保先生は「自分の体に聞いてみる」とおっしゃっていますし、帯津先生は「呼吸法」について触れられています。
これも、呼吸を通して自分の体と対話するということだと思います。
方法論や言葉遣いはそれぞれ異なりますが、どの先生方も、数値化されない「自分との対話」が非常に重要である、とおっしゃっているように感じました。

高橋さん:
その通りです。
目指すところ、要点は、皆さん共通して「数値化されない健康のあり方」を重視されていると思います。
今お話を伺いながら考えていたのですが、いわゆる西洋医学の治療は、多くの場合、保険適用で行われます。
しかし、その治療を行う医師自身が同じ症状になったとき、必ずしも同じ保険適用の治療を選択するとは限らない、という現実もあります。
これは非常にデリケートな問題ですが、「仕事としての医療」と「自分が本当に治るための医療」が、別の次元にある場合もあるのかもしれません。
今回、この雑誌に登場していただいた医師の方々は、ご自身が率先して実践されていることも含めて、お話を伺っています。

具体的なエクササイズとほんの木の取り組み

川村さん:
それは重要な点ですね。
先ほども触れた「数値化できない部分をどうするか」という問いに対して、この本では具体的な方法論が示されていると感じます。
例えば、エクササイズに関しても、頭、目、喉といった部位ごとに適切な方法が書かれていますし、呼吸法についても具体的なやり方が解説されています。
第3号では、「疲れをどう取るか」というテーマのもと、具体的な疲れの事例や、それに対する対処法が、非常に分かりやすく、具体的にまとめられています。
これは本当に素晴らしい本だと改めて感じます。
あまり褒めすぎると不自然かもしれませんが、これほど的確かつ簡潔にまとめられた健康関連の本は、私自身、書店で色々見ていますが、あまり見かけないように思います。

高橋さん:
そのように受け取っていただけると、制作者としては非常に励みになります。

川村さん:
この第3号の34ページには、ほんの木さんで扱っているサプリメントやエコグッズなども紹介されていますね。
これも参考になるかと思いますが、ここに掲載されている商品は、現在もほとんど扱っているのでしょうか?

高橋さん:
はい、このページに掲載されている商品のほとんどは、一部リニューアルしたものもありますが、現在も継続して扱っています。
ほんの木のホームページで商品のラインナップを紹介しており、ご購入いただくことも可能です。
ただ、「なぜ『ほんの木』という出版社がこのような商品を扱っているのか?」と疑問に思われる方もいらっしゃるかもしれません。

川村さん:
その点についても、ホームページである程度解説されているのでしょうか。

高橋さん:
なかなかその点をうまく伝えられていないのが現状です。
「ほんの木とは何の会社なのか?」という問いに分かりやすく答えようと何度も試みていますが、言葉で表現するのが難しいと感じています。
実は現在、「自然な暮らしの通信販売」という形で通販事業も行っており、書籍の読者や通販の購入者の方々へ、2ヶ月に1度ほどニュースレターをお届けしています。
内容は商品の紹介が中心ですが、次号(5月発行予定)の巻頭で、「ほんの木ってなんの会社?」という特集を組む予定です。
出版社なのか、物販の会社なのか、なぜ漢方の入浴剤を売っているのか、といったお問い合わせをいただくことも多いため、私を含めスタッフ一同で、改めて会社の歴史を振り返り、自分たちの活動を整理しています。
「よい本を広く社会に」というテーマのもと、活動内容をまとめているところですので、よろしければそちらをご覧いただけると、ご理解いただけるかと思います。

川村さん:
ご興味を持たれた方は、まず「ほんの木」と検索してホームページにアクセスし、そこからお問い合わせいただければ、ニュースレターなどの情報も得られるということですね。

PDFダウンロードで詳細をチェック

川村さん:
今回の第3号の内容もPDFでご覧いただけますので、この放送を聞いて興味を持たれた方は、ぜひPDFで詳細をご確認ください。

「健康やり直し倶楽部・第3回 疲れを癒す知恵 ~自然の力で元気を取り戻す~」 ダウンロード

次回、第4回は「不安を言葉に、心を軽くする」というテーマを予定しております。
高橋編集長、本日もありがとうございました。

高橋さん:
ありがとうございました。


※雑誌「ナチュラル&オルタナティブ ヘルスブック」は2007年から2009年にかけて出版されたものです。そのため、記事の内容は当時の状況に基づいています。

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