【P.2-3】人はなぜ 病気になるのか/『「自然治癒力を高める」新シリーズ「ナチュラル・オルタナティブ」ヘルスブック① 「なぜ 病気になるのか?」を食べることから考える』

「自然治癒力を高める」シリーズ、新創刊にあたって

「ナチュラル&オルタナティブ」ヘルスブック。聞き慣れないタイトルの本をスタートいたします。少し大げさなようですが、地球生態系に従ってナチュラルに、代替療法を中心に据えてオルタナティブに…。そんな健康実現の本です。
第1号の本号は『「なぜ病気になるのか?」を食べることから考える』という特集にしました。病気のメカニズムと「食」が密接に関係しているからです。
しかし、人間の体がなぜ今、かくも不健康で、病気に蝕まれているのでしょうか?
その答えを、私たちは地球の病気の話から始めてみたいと思います。

人はなぜ 病気になるのか

人の生命も地球の生命も全ては一つ

「私たち自身が病気を遠ざけ予防し、日々健康でいるためにはどうしたらよいか?」そのためには家族も、身の回りも地域も社会も健康で、自然治癒力に富み、ひいては地球全体の生態系が淀みなく循環していることが大事な条件です。
人の生命も、地球の永遠の生命も、全ては一つにつながっている。ワンネス。ホリスティック…。
人間が人間だけのことを考えて、不健康に悩み、病気の予防に気をもんでいても、他方、私たちを生かしてくれる地球が、大きな病に苦しんでいるという現状をないがしろにしていては、根本的解決にはならないと私たちは考えます。
この写真は、地球の肺、地球の酸素の3分の1を生産するアマゾンの熱帯森林です。そして、次のページの赤茶けた荒涼とした大地は、森が伐採され丸裸になった、同じアマゾンの写真です。(共に写真は熱帯森林保護団体提供)
今、アマゾンの森は急速に伐採が進み、毎年、東京都約12個分の豊かな生命の営みをはぐくむ、熱帯林が消失しています。金、アルミニウム、鉄等の鉱山開発や肉牛の牧場化、日本も含め世界で消費が拡大する大豆の畑、エタノールのためのサトウキビ畑への乱開発などが、激しい勢いで森を食い尽くしています。

もう一つの「不都合な真実」は私たちの生活習慣

アメリカの元副大統領だったアル・ゴア氏の『不都合な真実』という映画と本が、今、世界中でヒットし、ベストセラーになっています。止まることを知らない人間の欲望、経済成長と競争、グローバル化、ITテクノロジーの進化やテレビ、コマーシャルによる消費の拡大。文明とは一体、何が最終目標なのでしょうか?
同じことが私たちの健康信仰や、病気への不安感にも言えると思います。毎号これでもかという、あの手この手の健康雑誌や健康本。テレビのやらせ番組や中身の捏造も多々あります。私たちはどの情報を信用し、何をしたらよいのか迷ってしまいます。これが今日の日本の健康ブームであり、地球環境の悪化に見て見ぬふりをする、もう一つの「不都合な真実」の姿です。
自分自身と家族の身の回りの健康だけにあまりにもこだわり過ぎて、地域や、社会のことまで思いが至らなくなり、その結果が、地球の自然生態系の循環に変調を来し、地球温暖化や異常気象などの様々な異変となって私たちの生活を脅かしています。
人類は一体どこに向かうのでしょうか? 私たちは未来の世代に地球という生命の星を、そして豊かな人間性と健康な心身を子どもたちに継承してゆけるでしょうか? 危機はそこまで迫っています。


(『自然治癒力を高める」新シリーズ「ナチュラル・オルタナティブ」ヘルスブック① 「なぜ 病気になるのか?」を食べることから考える』より抜粋)

ナチュラルオルタ1 「なぜ病気になるのか?」を食べることから考える 表紙

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健康と心身の調和をテーマにしたポッドキャスト番組「健康やり直し倶楽部」の初回エピソードでは、健康雑誌「ナチュラル&オルタナティブ ヘルスブック」(ナチュラル・オルタ)の創刊号を基に、「自然治癒力」と「免疫力」の重要性、そして「なぜ病気になるのかを食べることから考える」という特集テーマについて、司会者の川村氏と編集長の高橋氏が深く掘り下げて語り合っています。是非お聞きください。

 

 

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