01 健康の本質を見直す「自然治癒力」と「免疫力」

豪華な執筆陣

川村さん:
先ほどお名前が出た幕内さんは、管理栄養士であり、学校給食の健康を考える会の代表でもいらっしゃいますが、この第1号の執筆陣を見ると、幕内先生、安保徹先生といった、健康領域の研究者として著名な方々が名を連ねています。
この号の中で、編集長おすすめの記事はございますか?

高橋さん:
この本を作るにあたり、私もスタッフも、どのような情報を集め、どうしたら良いのか、最初は戸惑いました。
私たち自身は医学や健康の専門家ではないため、情報を集めて分かりやすい形にし、読者の皆様に届けるのが役割だと考えました。
一つ一つの記事は、著名な先生方が講演や書籍、実践を通して発表されている内容に基づいています。

当時、特に「免疫力」は外せないテーマだと感じており、3つのテーマを軸にしようと考えていました。
このシリーズでは、毎号レギュラーで登場していただく方を3人お願いし、個々のテーマに合わせた専門的な話を、専門家の方に直接取材して掲載していく体制を取りました。
まず、その3人の方について簡単にご説明してもよろしいでしょうか。
1人目は、免疫研究の第一人者である安保徹先生です。
新潟大学大学院医歯学総合研究所の名誉教授で、免疫の研究を長年されていましたが、数年前にお亡くなりになりました。

川村さん:
私も一度、講演会に参加して安保先生のお話を伺ったことがありますが、青森ご出身で、親しみやすい語り口で分かりやすくお話しされる先生だという印象を受けました。

高橋さん:
2人目の先生は、帯津良一先生です。

川村さん:
帯津先生も有名ですね。

高橋さん:
帯津先生は、東京大学医学部をご卒業後、がん外科医としてがん治療に専念されていましたが、手術だけではがんが治らないという思いから、東洋医学や漢方など、様々な療法を取り入れ、「今を生きる」ことを大切にする医療のあり方を追求されている方です。

川村さん:
いわゆる終末期医療にも力を入れていらっしゃる先生という認識ですが、そういうことでしょうか。

高橋さん:
西洋医学と東洋医学を統合的に捉え、患者さんの全体性を重視した医療を実践されている方だと思います。

川村さん:
病気という現象面だけでなく、精神性も含めた「生きる」こと全体を捉え、病気と向き合うという考え方なのですね。

高橋さん:
そうですね。
全体性を捉える、「ホリスティック医学」という考え方をお持ちです。

川村さん:
3人目の先生はいかがでしょうか。

高橋さん:
3人目は、真柳誠先生です。
鍼灸師・翻訳家で、鍼灸治療院を開業されています。

高橋さん:
全共闘運動が盛んな頃、報道の仕事に携わっていた真柳先生は、全共闘の方々からマスコミ批判を受けたことをきっかけに、自身の立場を深く考え、テレビディレクターを辞めて鍼灸師の道へ進まれました。
カリフォルニア大学バークレー校などで自由な文化や社会のあり方を体験し、学ばれた後、日本に帰国。
鍼灸師として治療を行う傍ら、翻訳活動もされています。
日本の医学界に、新しい視点、言わば異文化を導入しようとされている方です。

川村さん:
報道のあり方自体が問われている時代に、先進的な考え方を受け入れ、ご自身の問題として捉え、医療にまで広げ、鍼灸師になられ、医療のあり方そのものを市民レベルで考えて実践されている方なのですね。

高橋さん:
はい、おっしゃる通りです。
今回ご紹介した3名の先生方は、2007年に取材した時点での情報です。
2024年現在とは状況が変わっている可能性もございます。
真柳先生は残念ながらお亡くなりになりました。
しかし、先生方の当時の考え方は、今も色褪せることなく、私たちが健康を「やり直す」上で非常に重要な示唆を与えてくれます。

川村さん:
今だからこそ、編集長がおっしゃった「やり直す」というテーマが重要になってくるのですね。
今、3名の先生方についてお話いただきましたが、他に第1号でぜひ読んでほしい記事はございますか?

高橋さん:
そうですね。
背景や理論的な話も重要ですが、具体的な実践方法も知りたいですよね。
この本では、取材を通して得た情報を基に、具体的な健康法も多数紹介しています。
記事を読んで実践していただければ、「そういえば昔、こういうことを言っていたな」と思い出すきっかけになるかもしれません。
改めて健康習慣を見直す、良い機会になると思います。

PDFダウンロードで詳細をチェック

川村さん:
各号のPDFがURLで公開されており、クリックすれば内容を読めるようになっているので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

「健康やり直し倶楽部・第1回 病気とは?健康とは?」 ダウンロード

PDFは、今回だけでなく、すべての号で閲覧可能です。
ダウンロードして、印刷することもできます。
分量が多いので、読みたい記事だけダウンロードするのも良いですし、紙媒体でじっくり読みたい方は印刷していただくことも可能です。
ぜひPDFでも詳細をご確認いただければと思います。

色々とご説明してきましたが、第1回目として、主な執筆者のプロフィールや考え方などをお話いただきました。
「健康」という言葉、「やり直し」という言葉は、簡単そうに聞こえますが、実際にはなかなかうまくいかないと感じている方も多いと思います。
最初におっしゃっていた「自然治癒力」と「免疫力」という考え方は、この創刊号から12号まで、シリーズ全体を通して展開されているテーマと理解してよろしいでしょうか。

高橋さん:
はい。
各号ごとにアプローチは異なりますが、根底にあるテーマは「自然治癒力」と「免疫力」の2つです。

川村さん:
その第1回目が、「食べる」ことをメインテーマにしているということですね。
ぜひこの第1号のPDFをダウンロードしてご覧いただければと思います。

次回のテーマは、「ナチュラル&オルタナティブ ヘルスブック2」の「胃腸が決める健康力 自然に癒やす、自然に治す」です。
第2回も、高橋編集長にお話を伺いたいと思います。
本日はありがとうございました。

高橋さん:
こちらこそ、ありがとうございました。

川村さん:
ありがとうございました。
それでは皆さん、また次回をお楽しみに。

川村さん:
雑誌「ナチュラル・オルタ」は、2007年から2009年にかけて出版されたものです。
当時の状況に基づいた内容であることをご了承ください。

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