体への効果が大きく変わる入浴のコツ
ほとんどの人が毎日入るお風呂。
でも、お風呂での健康効果を意識している人は意外に少ないのでは?
最近ある方法で湯温と入浴時間を意識し始めたら体調がとても良くなりましたので、その実体験を紹介します。
湯温を1℃ 変えるだけで体への効果が変わる
最近の給湯システムは湯量や湯温の設定が可能です。その機能を使って「湯船にのんびり5 分、浸かっていられる温度」を探しました。
「のんびり浸かっていられる」がポイントで、5分経ってクラクラしたり、体が真っ赤になるようでしたら「熱すぎ」。また湯船から出て体がぶるっと寒さを感じるようでしたら「ぬるすぎ」です。
まず湯温が何度であるかを測りました。使うのは100円ショップで見つけた料理用温度計。手軽で重宝なのです。ちょっと面倒かもしれませんが、この温度を探すのがとても重要です。一般的に41℃が適温とされ、42℃以上は「熱め」、40℃以下はぬるめ」とされていますが、季節による微調整も大切なポイント。
私の場合、適温は41℃でした。この温度だと、無理なく5分湯船に浸かっていることができました。洗いを挟んで、前後2回入ると10分間の入浴になります。少しのんびり入っていると18〜20分の入浴ができました。それを2週間ぐらい続けていたら夜の睡眠導入もすんなりできて、朝起きた時の感覚もとても爽やかになりました。

この入浴の科学的根拠を簡単にご紹介します
人の体のバランスや内臓の働きは、自律神経により調整されています。自律神経が活発化するとストレスや緊張に適した状態になり、自律神経が緩むとリラックス効果が生まれます。
熱めの湯(およそ42℃以上)に入るとこの自律神経が活発化するため、就寝前やリラックス時には不向きです。一方、41℃〜40℃以下のお湯に入ると自律神経が緩むため血圧が下がり、筋肉が弛緩し、胃腸の働きが活発化し消化が良くなります。
私が夜の寝つきが良くなり体調が良くなったのもそのためです。ただし、冬場は40℃以下の湯は冷えやすい点に注意が必要です。
「お風呂の温度を1℃変えるだけで体への効果が大きく変わる」とは、1か月試した私の実感です。しかも、毎日入るお風呂は手間もコストもかかりません。せっかくお風呂に入っているのに、本来得られるべき効果を得られないのはもったいないです。(文と体験 高橋利直)