こうすれば自分で治せる 疲れとりのヒミツ

疲れといっても、肩こりや腰痛、不眠、倦怠感など症状は様々。
これらの症状は体を守るための、「体からのサイン」。
無理せずに早めの休息を心がけましょう。

体に溜まった疲れを解消する

 肩こり、腰痛、目の疲れ、頭痛、不眠、冷え、だるさ、イライラ、無気力、思考力低下、寝起きが悪い、食欲不振、咳、口内炎、肌あれ…。一つひとつの症状は対処できても、これらの症状が積み重なると大きな病気を招く原因になります。小さな症状でもすぐに解消する、日頃からのそんな習慣を身につけたいものです。
 最初は気にならない程度の疲れであっても、そのまま放置しておくとだんだんと慢性化してきます。こうした慢性化した疲れは、休養をとるだけではなかなか回復せず、大きな病気の原因にもなりかねません。疲れは初期症状のうちに対処すると、比較的簡単に解消できます。自分の健康をあまり過信しないで、体からのサインに気づき、早めの自然治療を心がけましょう。

目の疲れ

眼精疲労は、後頭部の血流が関係しています。首を回したり、後頭部を押したりして血行を良くすることでかなりの目の疲れがとれますし、疲れからの視力低下も回復します。目を温めることも有効です。

頭痛

一般的な頭痛は、頭皮の緊張から生じます。脳に問題があって痛い
時は、内部で出血している危険もあり病院に行った方が安全です。
90% 以上の頭痛は自分で解決できる頭痛です。マッサージなど頭皮摩擦が有効です。

不眠

不眠は、首の緊張と関係があります。丁寧な首回しをすると、それだけでもかなりの不眠は解消できます。ゆっくり入浴して汗を出すと体はゆるむようにできています。半身浴は特におすすめです。

だるさ

肩こりは、目の疲れと密接な関係があります。
目が疲れると目をおおっている前頭骨が下がります。この前頭骨を軽く押し上げると肩の凝りがほぐれます。両肩の上下運動や、腕を上げて一気に息を吐いてゆるめるなどでも解消します。

冷え

冷えは、中医学的に言えば腎機能の低下なので腰の摩擦、腰を温める、また足裏摩擦も有効です。足裏のつぼをマッサージをすれば、腰が温まり気持ちよくなります。漢方生薬の入浴も効果的です。

むくみ

むくみは腎臓の機能低下で、足に下りた水分を身体に返せなくなることが原因です。ほとんどのむくみは足から始まります。むくみの解消には、温浴と冷水浴の交互の足浴が効きます。また、リンパマッサージも有効です。

腰痛

腰は、毛細血管の分布が少なく全身でいちばん冷えやすい所です。腰痛の解消には、血行を良くすることが効きます。温かい手でさするだけでも効果がわかります。立ったまま、少し膝をゆるめて腰を小さく回していくだけでも有効です。

こんな悩みも疲れにつながる

対人関係からくる疲れ

 相手に対して良いと思ってやったことが理解されない。そればかりか、不快な思いをさせられた…。こういった不愉快な対人関係も、疲労の原因です。

金銭の不安や悩みからくる疲れ

 頭の中はいつもお金のやりくりで一杯。 そんな自分がいやだし、疲れ切ってしまっている。「金の工面で首が回らない」本当に金銭不安で首がガチガチになります。

体以外にも様々な疲れがある

 筋肉をいくらほぐそうとも、なかなか取れない人には、肉体疲労でない、怒り・悲しみ・悩みなどによって痛みや疲労を引き起こしている場合があります。疲労と痛み、感情は、切っても切り離せない関係にあります。

※この記事は「ナチュラル& オルタナティブ」ヘルスブック『疲れとり自然健康法』(ほんの木刊)を参考に構成しました。