1月のDMで、『皆様からご注文頂きました「お買い上げ総額の3%」をほんの木から支援金として送らせて頂きます』とご案内いたしました。この度、期間中の売り上げから10万円を令和6年能登半島地・支援活動サポートをしている「特定非営利活動法人 結いのき」に送り役立てていただくことにしました。皆様のご協力、誠にありがとうございました。
その内容や、その他の支援活動の様子をご紹介いたします。
結いのきは、山形県米沢市にある自立と共生型高齢者事業を実現するための組織ですが、1995年の阪神・淡路大震災の時以来、ほんの木とも協同してボランティアを実施したり、東日本大震災の時も福島からの多くの被災者を受け入れるなどの活動を続けています。(その時の様子は『市民の力で東北復興』(ほんの木刊)でご覧いただけます)
この度の皆様からの支援金は、その結いのきの被災地支援の活動に役立てていただくよう送金いたしました。
それとは別に、2月に結いのきの井上肇さんから、今回の地震で被災したインドネシア人の食料品の調達を手伝って欲しいという依頼を受けました。
インドネシアの総人口の87%はイスラム教徒です。イスラムの教えに則った食品はハラルフードと呼ばれ、例えば、適切な方法で畜殺されていない家畜や、豚肉およびそれに由来する食品を食べること、またアルコールも禁じられています。微量であっても、調味料としてでも許されていません。
被災地のインドネシア人たちは、地元の農家からいただいた米や野菜、豆類などを調理したりしているが食生活に苦労しているため、ハラルフードを調達して欲しいという要請を、震災以来何度か被災地支援に入っている「被災地NGO恊働センター(兵庫県神戸市)」の村井雅清さんから受けたということです。
ハラルフードの手配を依頼されたものの、まったく情報もありません。ふと東京の代々木上原にイスラムのモスクがあるのを思い出しました。電話してみると、モスクに併設したハラルフード専門のスーパーがあるとのこと、早速モスクに出向きました。今回の趣旨を説明したところイスラムの仲間の手伝いを快く引き受けてくれました。
22 名にハラルフードを届けてきました。
村井雅清さん(写真右)
バスタなどインドネシア産の食品。
ハラルフードといっても主食から調味料まで多様にあります。また、被災地のガスや電気の状況もわかりません。それでも、「せっかくなのでインドネシアの方に少しでも喜んでいただけるものを選びましょう」「ちょうど3月中旬はラマダン(断食)に入るので、デーツがよい」「インドネシア産のイワシの缶詰は喜ばれます」と、総務のウグルル・アイシャさんが先導してお店の方と一緒に選んでくれました。また、広報の下山茂さんは、「インドネシアのモスクが都内の別のところにもあるので、そこにも呼びかけてみましょう」と支援の輪を広げるサポートを考えてくださり、新たな発展も期待できそうです。
をしているところ。
中にハラルフード専門ショップがあります。
そうして、今回は7万円分という限られた予算ではありますが、第一便の食料を7つのダンボールに梱包して、石川県能登町の小木港近くにある宿舎「ガルーダ・ハウス2」に送り出すことができました。
3月に入ると、他のインドネシアの方たちも困っていると再連絡があり、ハラルフード7万円分の第二便を、石川県七尾市中島町の小牧集会所に発送しました。
「今、地元で自主避難をしている方たちの生活環境がどんどん厳しくなっている。支援がまだまだ足りていない」「行政の対応ができてない方々には、行政を介さずに直接現地に入って直接聞いて、希望に沿うことを一つ一つ形にしていきたい」と現場の状況を踏まえて村井さんは語っています。
今回は、現場の声を届けていただき、微力ですが支援活動のお手伝いをしました。今後もほんの木として、また個人としても、できることは少しずつでもやっていきたいと思っています。
(ほんの木スタッフ一同)