最高の温め食材はショウガ
1日3杯のショウガ紅茶で冷え知らず
体を温める速効力食材がショウガ。中医学でもショウガは漢方薬の中心です。薬効が高いのは辛味成分。体を温めて発汗による解熱、セキ止め、炎症をおさえます。殺菌力も高く、血流促進、免疫力を高める、肝機能の強化、抗うつ効果などにも有効です。
中でも日常便利で役に立つ健康法がショウガ紅茶。体を温めてくれます。熱い紅茶にすりおろしたショウガを適量いれます。ハチミツ、メイプルシロップか黒砂糖で甘味をつけます。紅茶も陽性飲料です。風邪かと思った時、冷え性やむくみ、こりや痛み、高血圧、便秘や下痢、生理痛などにもってこいです。毎日3杯を目標に、ぜひご活用ください。
おすすめの「天のしょうが紅茶」
お風呂の効能は強力
快適温度は40~41度。体温を上げる事
自分の体温を上げるために最も効果的な方法が入浴です。41度の湯に入り体温を1度上げる。毎日、朝でも夜でもかまわない説や、38度から40度くらいの、ややぬるめの湯に30分ほどじっくり肩まで入るべき、説もあります。自分の体温プラス4度が快適温度だそうですから、40~41度が気持ちいいでしょう。いずれも漢方生薬入浴剤のような、お風呂がベスト。入浴後も十分温まり感が持続する湯をおすすめします。
冬は風呂場が冷えています。いきなり部屋から風呂場に裸で入ると血圧が急に変化しますから十分ご注意を。足湯、みぞおち下の半身浴も効果大で快感。健康上、シャワー入浴は夏も含め控えめに。
太い血管を冷やさない
首、手首、足首から風邪を引く?
人間の体で温めて効果が高い部分は、血流の活発な所です。まず、お腹と腰、太もも。血流のほとんどがここを経由して各体の末端へ送られています。クーラー、短いスカート、へそ出しルック、薄着が若い人に流行ですが、健康上は百害あって一利無し。便秘、下痢、冷え、生理不順、不妊症などの原因になります。夏のクーラーは特に注意が必要です。
これから冬にかけての注意点は以下です。首から風邪を引くという話もありますが、首、手首、足首は太い血管が集まっている部分。まずここを温めましょう。レッグウォーマー、ネックウォーマー、手袋、マフラー。寝る時は湯たんぽやゆるゆる靴下も有効です。
湯たんぽの威力は絶大
エコでスローで体温を上げてくれます
湯たんぽほど秘かに最近注目されている健康用品はありません。スローでエコな時代感覚にもピッタリ、体を芯から温めてくれます。電気毛布やヒーターのように肌を乾燥させません。
湯たんぽで冷えを取り、トイレに行かず熟睡すると、免疫力も上がり、体温も高くなります。血流がよくなり体が元気に回復、好循環となります。湯たんぽは夜布団の中のみでなく、日中にこそ効果的です。仕事中、湯たんぽを太ももにのせたり、椅子の背に置いて、腰からお尻を温める。家にいる時にも実に使い道の広い用具です。お腹に抱えて臓器を温めてよし、背中が寒いときにもよし。この冬、ぜひお試しください。冷えは大敵、がんや老化の元凶です。
おすすめの「湯たんぽ」
ウォーキングで下半身を強化
老化防止、体を温める一石二鳥の運動
体温を上げる効果的方法のひとつがウォーキング。一日に歩く距離が長い人ほど死亡率が低いというデータもあります。現代人は運動不足から冷えになっている人が多く、運動により筋肉がつき、基礎代謝が上がるため、まず10分間を。次に30分へチャレンジ。歩くことで足裏を刺激し、認知症の防止にもなりますし、ストレス解消効果も望めます。体の筋肉の70%が下半身に集まっていて、運動時の筋肉による産熱量は体全体の最大80%ですから下半身を鍛えるのが一番です。
激しい運動はダメ。汗をかく早さで歩く。歩く前に筋トレをやると効果大です。また糖尿病の予防は食べたら30分以内に歩いて血糖上昇を抑えること。歩く時は太陽光線の下がよいそうです。
入浴こそ魔法のお医者さん
体を温める最良の秘訣は、漢方入浴剤
体温が1度上がると免疫力が5~6倍上がる、1度下がると30%落ちる説は今や常識。体温が高いと免疫力が高まる理由は、血液の流れがよくなることと、酵素の活性が高まる、つまり全身の代謝がよくなるためです。また、この酵素が活性化するのは体温37度台の時。体温が高ければ高いほど酵素はよく働くのです。食べ物に含まれる酵素は46~48度で壊れますが、人体の熱は46~48度にはなりません。風邪のひき始めにお風呂で体温を上げると早く治るといわれます。(湯冷め禁物)毎日家族で体を温める健康法は入浴。40〜41度くらいでじっくりと。漢方の入浴剤を入れたら、さらに温まります。冬は特に温まって熟睡すると免疫力も高まります。