塩分は? 摂る? 減らす?
自然塩はよい。但しほどほどに
塩分は2説あります。なるべく控える立場は、高血圧や胃ガンにマイナスという説。(但し塩分摂ってもリンゴを食べると高血圧に効果。)一方、摂りすぎなければ、自然塩はミネラル豊富な比類のない健康食品という立場もあります。
身体の中のミネラルは100種類以上あり、そのすべてを含んでいるのが海水。従って、海水から作った自然塩はミネラルの宝庫です。但し、塩でも化学合成塩はダメ、摂取はやめましょう。自然ミネラルを含みません。自然塩は体を温めます。自然塩による療法もたくさんあります。入浴時に、自然塩を風呂に入れると体が温まるのもそのひとつ。肩こりや足のむくみに手の平で自然塩マッサージも効果的。
果物の摂り方
フルーツを軽く食べる朝食が最適説も
フルーツには活性酸素などの害から体を守ってくれる抗酸化力の強い、ビタミン、ミネラル、ファイトケミカル(植物性栄養素の一種)や水分など、栄養素が豊富です。しかも生ですから酵素がたっぷり含まれています。生ジュースにすると消化がよくなるので、胃が重い朝などには元気を与えてくれます。
人間の生体リズムからは、朝、重たい食事をしっかり摂ることは好ましくないとの説もあります。胃腸がまだ目覚めていないからです。
が、朝から体を動かす人、子どもたちには、朝しっかりも大切です。子どもは特に、早寝、早起き、朝ごはんが元気の源。夜は早く眠りにつく生活リズムが大事ですから。
ローフードかマクロビか?
それぞれの考え方に立つ料理術
酵素が人間の体に絶対必要、の立場から生食のローフードが注目。酵素は46~48度以上(46~60度説も)に加熱すると破壊されます。生を含め48度以下で調理するやり方がローフード。(リビングフードとも言います)
但し、加熱した方が栄養価が出るものを含め、加熱料理が多い、穀物菜食は(果物は使わない)マクロビオティックでこちらも大人気。動物性食材は一切なし。一見、生系と加熱系と対立的ですが、お互いにメリットが分かれます。ローフード食は、加熱食の前に食べ、酵素を先に摂ると加熱食の消化を助けます。加熱を先にし、生を後にするのは効果がうすいとのこと。酵素摂取を考え生の野菜、果物は3度の食事に。
玄米、白米、非精製と精製
食べ物には生命力が必要
食物の法則のひとつに、色が白いものは陰性で体を冷やすとあります。精製された食材がそれです。例えば白い砂糖は精製されたもの。体を冷やしますが、黒砂糖やハチミツ、メイプルシロップは体を温めます。塩も自然塩を選びましょう。
玄米はもみ殻を外したもの。ぬかをのぞいた米は胚芽米。さらに胚芽まで除いた胚乳のみにした米が白米です。これは生命力がありません。穀類は強力な発芽を抑制する物質が含まれているので、加熱によって消化しやすくさせる必要があります。白米の栄養素は玄米の25%程。パンやパスタも全粒粉がベター。気をつけたいのは酸化をさせない工夫。米なら真空パックはより安心です。
フードピラミッドの効能?
がんに克つ野菜の種類と栄養素
1位、にんにく、きゃべつ。2位甘草、しょうが、大豆、3位にんじん、セロリなど。次に、たまねぎ、茶、玄米、全粒小麦などが並びます。これは「デザイナーズ・プログラム」というアメリカ国立がん研究所を中心に行われた研究。がんを予防する植物性食品の順位です。
要は、細胞膜を守るベータカロチンとビタミンA。免疫力を高めるビタミンB群。水に溶けやすいビタミンC。油の酸化を防ぐビタミンE。ビタミンを補強するミネラルのセレン。きのこや緑色野菜、黄緑素、にんにく、たまねぎ等の化学成分群。
以上には発がん物質解毒と活性酸素抑制。食物繊維は便秘解消も。
水とその飲み方
2つある「水」の摂り方
食事の1時間前に500㏄程度の水を飲むのがよい習慣と書いてあるベストセラーがあります。 成人は1日1500―2000㏄を。高齢者でも最低1000㏄をとのこと。夜寝る前は飲まず、水は日中とも。水は血液の流れをよくする効果があり、新陳代謝を促すからだと言う説です。しかも質の良い水がポイントです。
一方、体内に余分な水が滞留すると、冷えを呼び、痛みも生じるという説もあります。3日飲まないと死に到る水も、多すぎると冷えの原因となり、血液を汚すとも。お腹ポチャポチャは好ましくないという、いわば漢方の水毒の問題といえます。良い水を程よく摂る。体の声に従って、でしょうか。
牛乳、乳製品は体に悪い?
牛乳は酸化の進んだ飲み物?
自然界で大人になっても「乳」を飲む動物は人間だけ。しかも牛乳製品にし、酸化させて飲んでいます。本来乳というのは生まれたばかりの子供だけが飲むもので、赤ちゃんは乳糖分解酵素のラクターゼを持っていますが、年を重ねて減少し、大人はほとんど持っていないため、牛乳を腸の粘膜で分解できません。どうしても牛乳が好きな人は、低温殺菌を時々飲む程度に。牛乳は酸化の飲み物、飲んでも体によいことは何も無い、というのが現在の主流です。ちなみにカルシウム豊富な牛乳は、カルシウムが水に溶けてイオン化してないと体は吸収しません。牛乳のカルシウムはイオン化していないため、骨に吸収されないのです。
コーヒーかショーガ紅茶か?
コーヒーは昔は薬。紅茶は陽性飲料
コーヒーも2説ありますが、古くは人類の薬として使われていたのがコーヒーです。コーヒーは体を冷やす。紅茶は温める。しかもショーガを入れた、ショーガ紅茶はとてもよい飲み物です。コーヒーのカフェインは交感神経を刺激し、血液循環をよくし、疲労を癒し、頭脳の働きを活発にしたり、消化液の分泌を促します。制がん効果、血液サラサラ効果説は必ずしも決定的ではない情報と言えます。
が、大量に摂らなければ気分転換や仕事をする時などに有効なコーヒー。ショウガ紅茶はおすすめの飲み物。ポットに作り、一日中、のどが渇いたり、一息つく時にどうぞ。
体が温まります。
1日30品目か? 酵素か?
1日30品目よりも栄養バランスが大事
1日30品目理論はカロリーバランス論で、栄養バランス論ではありません。厚生省(当時)が提唱し始めた時は、偏った食生活では、何かの食べる物の中に発がん物質があると、蓄積されかねない、食品数を分散すればリスクも分散する、と考えられていたそうです。が要は、栄養素の絶対量こそが大切なはず。特に良質タンパク質の絶対量が不足することの方が危険です。強いて言えば食材を片寄らせるな、と言うのは一理ありそう。が、食材も食べ方次第。酵素を生かした食べ方が大切だと言われます。酵素が無くなると人間は物理的に生きていられません。代謝と消化の媒介役が酵素。酵素は46~48度(46〜60度説もあり)で効力を失います。