今、子育てをしているあなた、そして教育に携わるすべての人に贈る、書下ろしエッセイ。
何カ国もの様々な社会や教育を見てきた著者が、今に至る人生を振り返りながらイエナプランに出会うまでをまとめたエッセイ。
教育に携わっている人、子育て中のお父さん、お母さんにぜひ読んでいただきたい一冊。
- 内容
- 手のひらに五円玉を握りしめた子どもの頃。
今、振り返るとあの日の五円玉は「自立」の象徴だったのでしょう。
それから少しずつ行動範囲が広がっていき、やがてマレーシアに留学。そこで出会ったオランダ人の夫と共に、ケニア、コスタリカ、ボリビア、オランダに暮らした著者。
様々な社会や教育を見てきた著者が今に至る人生を振り返りながらイエナプランに出会うまでをまとめたエッセイ。
なぜ、こんなにもイエナプランに惹かれたのか…。イエナプランとはどのような教育なのか?
教育に携わっている人、子育て中のお父さん、お母さんにぜひ読んでいただきたい一冊。
目次
はじめに
第一章育んでくれた故郷の人々
最後まで人生を楽しんで生きた母
戦火の下で「舞え」といった祖父
高祖父の墓参りと咸宜園
跳び箱を最初から
直子を世界に翔ばせなさい!
諦めるなら10年してから
遊んでくればいいと言われて留学へ
第二章海の向こうでめぐり会いし人と社会
マレーシアのインド人家庭に下宿して
ラジャとラオ
30年後のロガヤとの再会
厳しい自然と人間の限界
政情不安を生きのびる
抑圧の下で生きるボリビアの先住民たち
第三章アメリカンスクールでの子育て奮闘記
入学第一週目で怒り大爆発!
子どもが学校で学ぶのは我慢?
100パーセント教員の自由裁量
保護者を大切にする学校
第四章オランダという国
わたしが求めているものって何?
教育をつくる学校と学校を選ぶ親
違いを受け入れ、違いを伸ばす学校
何度でもやり直せるオランダ社会
社会がみんなで子どもを育てる
啓蒙とは鵜呑みにしないこと
第五章わたしが出会ったイエナプランナーたち
真の探求を教えてくれたケース
戦士と差別を生まない学校をめざして
リーン校長の「学習する学校」
共に生き、子どもを輝かせる
水の流れを変える川の石のように
インクルーシブな社会は学校から
終章子どもへの関わり方⑪のヒント
おわりに
参考文献
プロフィール
著者について
リヒテルズ直子
九州大学大学院修士課程(比較教育学)及び博士課程(社会学)単位取得修了。
1981年?1996年アジア、アフリカ、ラテンアメリカ諸国に歴住後、1996年よりオランダに在住。
オランダの教育及び社会について自主研究し、成果を著作・論考で発表。2011年3月、JAS(イエナプラン・アドバイス&
スクーリング社)よりイエナプランの普及に貢献した人に贈られるエイル賞を受賞。
「一般社団法人日本イエナプラン教育協会」特別顧問。日本で講演やワークショップ、シンポジウムを行うほか、オランダ
では、日本人向けのイエナプラン研修や視察を企画・コーディネートしている。
著書に、「祖国よ、安心と幸せの国となれ」[(ほんの木)、「オランダの個別教育はなぜ成功したのかイエナプラン教育に
学ぶ」(平凡社)、「今こそ日本の学校に!イエナプラン実践ガイドブック」(教育開発研究所)。
訳書に、「イエナプラン共に生きることを学ぶ学校」(ほんの木)、「学習する学校」(英治出版)。
DVDに、「教育先進国リポートオランダ入門編」「明日の学校に向かって?オランダ・イエナプラン教育に学ぶ」(共に
グローバル教育情報センター)。
共著に、「親子が幸せになる子どもの学び大革命」「いま「開国」の時、ニッポンの教育」(共にほんの木)、「公教育を
イチから考えよう」(苫野一徳氏と共著日本評論社)など多数。
子どもたちの「考える力」を引きだす「てつがくおしゃべりカード」「てつがく絵カード」(共にほんの木)日本語訳者。
ISBN
978-4-7752-0125-1
出版年月日
2020年10月21日
判型・ページ数
四六判・176ページ